国立の国立大生

くにたち大生の残滓

何者にもなれなさそう、それでも……

自分の限界を知って、そこから自分のできることを探し求めるしかないよね、という話です。



年の瀬に高校同期で温泉に行ってきた。
会ってない奴は卒業以来だったのでかれこれ顔を合わせるのは5年振りだ。

話は自然と就活や仕事の話へ。
早い奴はストレートで大学を卒業して、今年の4月から既に働き始め、理系連中はM1なのでこれからまさに就活という時期である。
俺はちょうどその中間、就活が終わり、しかし社会人でもない、宙ぶらりんな残り3か月を過ごしている所である。

既に働いてる奴は「本社爆破してえ……」と冗談交じりに笑う。よくよく考えればあえて仕事の話題を出さないようにしてる風ですらあった。

理系連中はこれからの就活に不安8割少々の期待といった様子だ。あれだけ優秀だと思っていた同期がインターンに落ち、ESが中々通過しないという話を聞いていると、やっぱり人事の目は節穴なんだろうなという暗い気持ちが湧き上がる。


翻って自分はどうだろう。俺は就活を2度やった。結局最後まで「やりたいこと」も「夢」も見つからなかった。それでも二度目は内定が出た。


きっと社会人生活が始まると、自分ができないことだらけであると白日の下に晒され、もがき苦しむのだろう。
だが、一々絶望していても仕方ないと思う。社会人生活は孤独な癖に、長い。
苦しみながら自分のできることを探して、それをやっていくしかないのだろう、と思う。夢がないから指針はない。でもダサい社会人にはなりたくないからもがくしかない。

何にでもなれそう(と今では思える)高校生が羨ましい、というのはかなりの部分、本音だ。あの頃の俺達はこんなしょーもない大人になりかけてる自分達をどう思うのだろうか。

何者になるって何だろう。どこまで行ければ何者かになれるんだろう。
どこまで頑張れば欲しいものは手に入るのだろう。

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欲しいものは諦めてる 持ってるものにも飽きてきた どうにもならんし
くるり/guilty

今駅のエスカレーターで日本史の単語帳を開いてる男の子がいた。大学入試対策だろうか。
きっと今は辛い日々だろうけど、君はまだ何にでもなれるよ、そう心の中で若者の前途を応援する。

羨ましいなあ、コンチクショー