国立の国立大生

くにたち大生の残滓

私とスーパーカー(解散から15年に寄せて)①

再結成で盛り上がっていることもあり、最近はTwitterではナンバーガールの話題ばかりですが、実は私が一番好きなバンドはスーパーカーだったりします。


スーパーカー、確か95年?結成で97年メジャーデビュー、05年に解散した日本のロックバンドです。ロックバンドとはいえ、前期のシューゲーザーから中期のエレクトロニカ、後期のサイケデリックまで音楽の幅は結構広く、時期によってもかなり違います。

一般知名度も全くないという訳ではないと思います。タイアップ曲が幾つかあるので。某卓球映画で使用された「YUMEGIWA LAST BOY」や某ロボットアニメの挿入歌になった「Storywriter」なんかは恐らく聞けば「あぁ聞いたことある!」となる方もいるのでは。後はカメラのCMソングで使用された「Flicker」など。Flickerは私特に好きです。ノリノリのギターリフから入って印象的なスネアの入り、そして歌い出しが「利口なクセに横でイラだってるのは」
うーん最高ですね。もうこれでご飯3杯いける。



まぁこの辺の詳細はWikipedia見た方が詳しく載ってるでしょ。割愛
ja.m.wikipedia.org


あとは実際にどんな音楽か聞く方が手っ取り早いでしょう。
youtu.be
↑一応一昨年出たデビュー20年記念ベスト版。曲順バラバラなのが個人的には不満。



sp.nicovideo.jp
↑シングルが歴代で並んでいる。(なぜか14thのBGMだけ未収録だが)こう並べると音楽性の変化とか分かりやすいですよね?

sp.nicovideo.jp
一部アルバム曲も収録したもの。ちなみにyoutubeスーパーカーの曲はライブの動画を除き、上述のベスト版(PERMAFROST)の発売の際に全て削除された。おのれソニーミュージックくるりナンバーガールはCD音源でもつべに残ってるぞ。







さて、「私とスーパーカー」というタイトルで記事を書いてるのでスーパーカーとの出会いや遍歴についてここからは書いていきます。

元々はBase Ball Bearが好きだったんですね私。んで、ネットで調べてると「ベボベスーパーカーナンバガのフォロワーだ」って色んな所で書いてるので聞いてみたのが確か初めてだったと思います。確か2012年とか2013年頃だったかと。
既に解散して7、8年経ってますね。まぁ、そんな感じで知った時には既に解散済みと悲しい状態だったんですが、聞いてみたらこれが結構ハマりました。ついでに同じ頃にナンバガールもハマりました。この頃通学のバスで狂ったようにナンバガ解散ライブ札幌ペニーレインのOmoide in my headの動画見てたのは私です。懐かしい。


当時はどこにハマったんだったっけ。初めに1stアルバム「スリーアウトチェンジ」と4th「Highvision」をブックオフで買ったはずです。この2枚が合計7枚のオリジナルアルバムの中でも特に評価が高いです。1stは若者特有の青さが光りますね。青すぎて青すぎてアルバムまで青一色!みたいな
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一方4thは前作「Futurama」のエレクトロック路線をよりニカよりに深化させた問題作にして傑作。サカナクションっぽいですよね(サカナあまり聞かないのでよくわからんが)。スーパーカーの到達点として語られることも多く、また、前述の通りタイアップ曲も幾つか収録されており、とっつきやすいのでは。
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この2枚について少々語らせていただきますね。まずHighvisionから。私確かこれは買ってきて1回目の再生でかなり感動した記憶があります。凄く私にとっては分かりやすく、スッとその良さが
入ってきました。10曲48分でスーパーカーのアルバムとしてはかなり短めです。とにかくこのアルバムはまぁ凄い。BUMP OF CHICKENの「the living dead」では、8つの物語を泣いてる君に送るという非常にコンセプチュアルな構成をしていましたが、それと同じような感じです。とはいっても「Highvision」では10曲で1つの物語って感じですが。10曲目の「silent yaritori」が終わった後その余韻に浸りつつ、そのままもう一度1曲目の「starline」に戻りたくなります。

そういえば昔youtubeに上がってたHighvisionツアーもいつの間にか消えてましたね。私のように後追いだとああいったライブ音源は垂涎ものなんですが。まぁスペースシャワーの映像直アップなので確かに違法アップなのは間違いないのですが。



で1st。このアルバム私ほんと大好きです。恐らく高校生・大学生の年齢だとこの曲調が好きな人はかなり多いのでは?基本はオアシス直系のUKギターロックにたまに挟まるマイブラ的なシューゲイザー風味。最高ですね。青くて青くて気持ちが良いです。19曲78分の大作で、それまでの曲のストックから珠玉の作品を選んできたそうな。(ってどこかで見た記憶がある)曲数が多いので、人によっては結構捨て曲もありそうですが、好みによって好きな曲そうでもない曲がそれぞれの人で別れそうなのがこのアルバムの面白い所。
先行シングルの3曲はどれもかなり高水準です。#1cream soda、#8luckyも勿論良いです、良いんですが、私は#15planetにやられました。開幕のストリングスで一発KO。こういう泣きメロに弱いです。最近の言葉だと「エモい」?

それ以外だと#7Autmatic wing C→G→Fの超簡単コードなのに曲にするとエモくなるから音楽って不思議。「土星の軌道に届いて笑顔でキスした。 時計の向こうに届けるセレナーデ。」というラストの歌詞が大好き。
#11My Wayドンシャリのノリノリ曲。テンションアゲアゲになる。
#18HelloE→A→G#→BでAメロもサビも同じのになぜかサビに乗れる。実はベースのリズムキープが肝になっている曲。
#19TRIP SKY12分超えの超大作。さらにラストにギミックが。これぞシューゲイザーって感じ。正直この曲のためにこのアルバム買ってもいいぐらい。褒めすぎなんですがそれくらいこの曲が好きですねえ。

「青すぎて青すぎてアルバムジャケットまで青くなってしまった」という言葉を昔どこかのブログで見かけたような気がしますが、本当にその通りだと思います。この若さだからこそ作れた、1998年の彼らを切り取ったアルバムに仕上がっています。



という訳で今回はHighvisionとスリーアウトチェンジをピックアップして語りました。自分の好きなバンドの曲について書くのが楽しすぎる。分量が長くなりました。
他5枚のアルバムもそのうち記事にする…かも?(やる気が出たら書くかも…)
北海道旅行記も後編出してないし、たぶんやる気出なさそう…。